「コンパクトシティー構想」
国土交通省は今月、空洞化が進む地方都市の中心市街地再生を目的とした新たなまちづくり制度を2010年度に創設する方針を固めたようです。
地方都市のシャッター街を改善しようとの試みですね。
分散した医療・福祉施設など暮らしをサポートする機能を市町村が中心部に集約させた場合、財政、税制面で支援するのが制度の趣旨みたいです。
<新制度の概要>
新制度の事業主体は市町村で、コンパクトシティーの対象区域を指定し再生計画を策定する。
国は、市町村または民間事業者が同区域内に病院、高齢者ケア施設、子育て施設などの公益施設を建設した費用の一部を補助。
空きビルを活用した事業は改修費が補助対象になる。
税制面では、郊外にある施設を同区域内に移転させる際、不動産を売却した譲渡益への課税を減免する優遇措置を講じる。
併せて、交通拠点の利便性を高めるため、使い勝手が補助金より優れている交付金を創設。
同区域の核となる鉄道駅、バスターミナル周辺に駐車場、駐輪場、広場、歩道橋などを整備する市町村に財政援助する。
(以上)
市街地のスケールを小さく保ち、コミュニティの再生や住みやすいまちづくりを目指そうとするのがコンパクトシティの発想ですね。
懸念事項は、
・既に拡大した郊外をどう捉えるのか
・郊外の発展を抑えれば中心市街地が再生するのか
・自動車への依存を克服できるのか
といったところでしょうか。
不動産賃貸業にも、少なからず影響があるのでしょうか?
