先日、猪俣淳さんのセミナーに参加して、改めて考えていたことがありました。
「何のために不動産賃貸業を行っているのか?」いろんな方と情報交換させて頂いて、不動産賃貸業が単なる「お金儲けの手段や目的」になっている人があまりに多いのでは?と思うことがあります。
「自分の財布にいくらお金が入って出て行くか?」
自己中心的な考え方がまかり通っているように思います。
当然、私も他人様のことを偉そうに言える立場にはありません。自分にも少なからずあると思います。
考えてみれば、日本は、生産システムが社会システムを規定するという欧米では考えられない仕組みが基本になってきました。
このような会社第一主義の思想が、公害等の環境問題や不祥事を数多く起こしてきたと考えられます。
約15年間サラリーマンをしてきた私にも、少なからずこの思想に染まっていた部分があったかもしれません。
しかし、これからの時代は、社会が抱える課題や問題点を賃貸業ビジネスに取り込み、それをブレークスルーできるノウハウを提供することが家主の最大の使命ではないかと思います。
自己本位の賃貸業は、一時的に強烈なキャッシュフローを得たとしても、
社会からは評価されず見向きもされません。
社会から評価されない事業は、もはやビジネスとは言えません。
また、目先の金銭に執着する経営者は、一時的に金銭は集まりますが、長続きしません。
サラリーマン時代にも、その様な取引先経営者が数多く消えていくのを目の当たりにしました。
不動産賃貸業という事業も、自らの人生を豊かにするための手段。
ノウハウは大事ですが、突き詰めすぎて不正に手を染めるぐらいなら、明確な人生のビジョン(目的や楽しみ)を考えたいものです。
「そのノウハウは他人の誰かに役立っていますか?」世の中にいる数多くの成功者。
共通しているのは、決して綺麗事ではなく、社会貢献という理念や事業に関わる全ての人々が豊かになれる経済循環を作り、その事業価値に対してお金という対価を頂こうと考えています。
賃貸業についても、社会と密接に関わる「価値創造型賃貸業」でなければならないと思います。
リノベーションで建物価値を創造する投資家さん、一帯の街景観や人の流れまで考えてそこに価値を創り出そうと投資する大規模大家さん。
私の周りには素敵な大家さんが数多くいるのを知っています。
・周りの人を悲しませたりしていませんか?
・関わる人から一方的に搾取しようとしていませんか?
家主目線の独りよがりな思想にならない様。
自分への戒めも込めて書いてみました。