『フラノマルシェの奇跡』という本を読みました。
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フラノマルシェの奇跡
小さな街に200万人を呼び込んだ商店街オヤジたち
西本 伸顕 (著)
(内容)
ドラマ「北の国から」で有名観光都市となるも、衰退する一方だった富良野の中心市街地。
危機感を持った「まちの責任世代」と称するまちづくりの素人オヤジたちが立ち上がった!
様々な壁を乗り越え、約2万4000人のまちで3年間に200万人を集める複合商業施設「フラノマルシェ」を実現。
まちを守り抜くために走り続ける男たちの物語。
私が今まで読んだ「まちづくり関連本」の中でダントツNo.1。
読み終わって清々しい気分になりました。
そして読み物としても面白い本です。
民間(素人集団)を中心に商工会議所や市役所のメンバーを巻き込み、官民一体でスタートした「中心市街地活性化基本計画」
山あり谷ありの中、富良野を愛する素人集団が地元企業にプレゼンして廻り、出資金を1億円集め、反対住民を粘り強く説得し、ついには行政を動かし補助金を得て達成した富良野市街地再生の第一歩。
今では全国から視察が殺到するほどの地方都市再生の成功モデルに。
さらなる街の活性化を目指し、第二、第三の構想も計画しているそうです。
特に印象に残った著者の言葉を引用します。
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まちづくりとはまち育てのことだと思っている。
「つくる」という言葉にはハード重視と、つくったら「はい、おしまい」的なニュアンスがあるが、これが「育てる」となると事態は一変する。
「つくる」は短期戦だが、「育てる」は長期戦、(中略)つくりっぱなしということにはならない。
つくった以上は、責任をもって育て上げる。それがこのまちを次世代へとつなぐわれわれの使命だ。
「まちづくりからまち育てへ」
不動産賃貸業に身を置くものとして、心に響く言葉。
この本はかなりお勧めです。