フラノマルシェの奇跡

2015.05.05



『フラノマルシェの奇跡』という本を読みました。




フラノマルシェの奇跡
小さな街に200万人を呼び込んだ商店街オヤジたち
西本 伸顕 (著)






(内容)

ドラマ「北の国から」で有名観光都市となるも、衰退する一方だった富良野の中心市街地。

危機感を持った「まちの責任世代」と称するまちづくりの素人オヤジたちが立ち上がった!

様々な壁を乗り越え、約2万4000人のまちで3年間に200万人を集める複合商業施設「フラノマルシェ」を実現。

まちを守り抜くために走り続ける男たちの物語。




私が今まで読んだ「まちづくり関連本」の中でダントツNo.1。

読み終わって清々しい気分になりました。
そして読み物としても面白い本です。



民間(素人集団)を中心に商工会議所や市役所のメンバーを巻き込み、官民一体でスタートした「中心市街地活性化基本計画」

山あり谷ありの中、富良野を愛する素人集団が地元企業にプレゼンして廻り、出資金を1億円集め、反対住民を粘り強く説得し、ついには行政を動かし補助金を得て達成した富良野市街地再生の第一歩。


今では全国から視察が殺到するほどの地方都市再生の成功モデルに。
さらなる街の活性化を目指し、第二、第三の構想も計画しているそうです。



特に印象に残った著者の言葉を引用します。



まちづくりとはまち育てのことだと思っている。

「つくる」という言葉にはハード重視と、つくったら「はい、おしまい」的なニュアンスがあるが、これが「育てる」となると事態は一変する。

「つくる」は短期戦だが、「育てる」は長期戦、(中略)つくりっぱなしということにはならない。

つくった以上は、責任をもって育て上げる。それがこのまちを次世代へとつなぐわれわれの使命だ。




「まちづくりからまち育てへ」

不動産賃貸業に身を置くものとして、心に響く言葉。
この本はかなりお勧めです。



posted by ゴン at 21:45 | Comment(0) | 地名 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

うるう秒

2015.05.06



さてこの時計をご覧ください。



uruu-1.jpg




なにかが変。
わかりますか?





59秒の次は00秒のはずなのに60秒と表示。

これは「うるう秒」
2012年に実施された時の写真です。



今年7月1日、3年ぶりにこの「うるう秒」が行われます。

午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入。



3年前の実施時。
システム不具合がどこかで起こるのでは?と言われていましたが大きなトラブルは起こりませんでした。



前回も無いのでおそらく今回も起こらないかな。
今年は1秒長い1年となります^^



タグ:うるう秒
posted by ゴン at 21:30 | Comment(0) | 脱サラ大家日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

家賃滞納者と保証人制度

2015.05.07



作家の橘玲さん。

『「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計』をはじめ、数多くの著書があり、個人的に好きな作家の1人です。

以前、橘玲さんが賃貸住宅に関して考察した面白い記事を読みました。



貧乏くじを引くのはいつもまっとうに生きている多数派
週刊プレイボーイ 2014年5月19日発売号 橘玲(一部抜粋)



日本では、賃貸住宅を借りるときに保証人を要求されるという悪弊がいつまでたっても改まりません。

家賃を保証できるのは収入のある親かきょうだいで、年をとると保証人が見つけられなくなり、この不安が無理をしてマイホームを購入する理由のひとつになっています。


ところが、“リベラル”と呼ばれるひとたちはこの問題を取り上げるのに消極的です。

なぜかというと、保証人制度を廃止すると彼らにとって都合の悪いことが起きるからです。


不動産を貸して生計を立てている家主たちは、家賃滞納者のブラックリスト化をずっと求めていますが、リベラルなメディアや団体の猛反対にあって頓挫しています。

家賃を払えないのは止むに止まれぬ事情があるからで、ブラックリストに載せれば家を借りられなくなってしまう。

貧乏人をホームレスにするような制度は許されない、というわけです。


貸金業では常習的な滞納者をブラックリストで排除できますが、不動産業ではそれができません。

いったん悪質な借家人に居座られると大損害ですから、責任を負ってくれる保証人を求めざるを得ない、というのが家主の主張です。


こうしてリベラル派は二律背反を突きつけられます。


保証人制度を批判すると、家賃滞納者のブラックリストを受け入れなくてはなりません。

ブラックリストを阻止しようと思えば、保証人制度を容認するしかなくなります。


リベラルとは、常に少数者の側に立って社会問題を解決しようとする政治的態度です。

家賃を滞納するのはごく一部で、彼らが「社会的弱者」だとすると、その権利を守るためには、ちゃんと家賃を払っている大多数の借家人が不利益を被っても仕方がない、ということになります。


家賃滞納者を保護すれば、困るのは家主ではなく健全な借家人です。

ちょっと考えればわかることですが、こうした議論をぜったいに受け入れません。

自分たちが“正義の側”に立てなくなってしまうからでしょう。

こうして日本では、まっとうに生きている多数派がいつも貧乏くじを引くことになるのです。





政治的テーマはあまり扱いたくありませんが面白いので記事にしました。


個人的な意見は書きません。
各自で感じてほしいです^^



posted by ゴン at 22:40 | Comment(0) | 脱サラ大家日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする