物件調査をしていると、土地区画整理事業を実施した土地を見かけます。
綺麗に区画された街並みはとても綺麗です。
土地区画整理事業とはどんな仕組みなのか。
改めて調べてみました。
<土地区画整理事業の特徴>
1 面的な総合整備
一定の区域で、道路・河川・公園・上下水道など公共公益施設の新設・再整備とあわせて宅地の形態も整えるため、効率的に基盤整備が行えます。
2 既存のコミュニティを維持
用地買収方式では、用地買収にかかる権利者だけが、従来とは異なった環境への立ち退きを迫られますが、土地区画整理事業では、事業前の生活や営業を事業後も継続できるため、地域のコミュニティを存続したままで、まちづくりが可能となります。
3 受益の配分が公平
道路・公園などや宅地の整備改善によってもたらされる受益の割合に応じた減歩等により公平な負担が可能です。
4 相乗的な投資効果
道路・公園などの整備や宅地の利用増進を起爆剤として土地所有者による土地利用の事業投資を誘導することが可能で、相乗効果により活力あるまちづくりが可能となります。
5 汎用性が高く、他の手法との同時施行が容易
既成市街地の再整備、スプロール化の解消、新市街地の開発など、地域の実情に合った柔軟な事業展開ができます。
事業の効果
1 都市の骨格の形成
施行地区内に計画されている広域的な幹線道路・公園・河川などが整備され、都市の骨格が形成できる。
2 良好な宅地の供給
道路・公園や供給処理施設が整備され、良好良質な宅地を提供することができる。
3 土地の有効利用
低・未利用地の集約を図ることで土地の有効活用ができる。建物整備などを同時に実施することによって地域の活性化を図ることができる。
4 生活環境の向上
オープンスペースが増加して防災性が向上するとともに通風や採光が向上することによって生活環境が良くなる。
5 安全性の向上
道路の整備によって緊急車両のアクセスが確保できる。延焼を遮断するスペースが確保でき、安全性が向上する。歩道や安全柵の設置によって、歩行者と車の分離ができる。隅切りを設置することによって交差点を改善できて交通の安全が確保できる。
6 登記の整理・町区域の明確化
登記や公図を正確なものに再編製できる。輻輳した町名地番を整理でき、町区域についても道路などにあわせて明確な境界で示すことができる。
ただ、都市計画決定だけで事業計画が全くない地域もたくさんあります。
30年以上手付かずの地域も。。。
結果、街の発展を阻害している地域が全国にたくさんあります。
廃止と推進の判断はできるだけ速やかにしてほしいですね。
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