旗竿地での重層長屋投資
2019.05.01
『旗竿地で重層長屋投資』
安い旗竿地を購入し、重層長屋を建築する投資手法ですが、
東京都は今年4月から条例改正して、建築不可になる事態が発生しています。
既存不適格物件になった物件もあり、資産価値が激減するという自体に。
昨年10月改正で今年4月から施行。
要約すると、
10戸を超える長屋建築は原則3m以上の接道要件になりました。
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また、国土交通省も昨年9月に建築基準法を改正。
旗竿地にのみ接する長屋等の建築物について、
共同住宅と同様の接道規制を自治体が独自付加できるようになりました。
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同様用途の長屋と共同住宅が、法的に差異ある事自体が不自然と思うので、
改正としては真っ当な判断だったのでは、と思います。
改正案公表当時は、かなり影響を受けるのでは?と言われていましたが、
実際はそんなに影響を受けていないように感じます。
その大きな要因としては、改正で規制の対象になるのが、
延べ面積300u超、又は戸数10戸超という大規模建物のみであること。
これ以下の規模で新築すれば、今まで通り建築可能。
その他避難路の規定が追加されましたが、ほぼ影響がありません。
思っていた以上の影響はなさそうですが、
条例や法改正によって、所有物件の資産価値が激変するという事例。
賃貸事業者は、改正案に常にアンテナを張って情報収集が求められます。
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お風呂の利用無し!?
2019.05.02
札幌マンション3号の2LDK物件。
数年ぶり退去がありました。
退去者様は高齢の1人暮らし。
入居期間約3年。
室内は、とてもきれいな状態でした。
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お風呂には一度も入らなかったそうです。
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立ち合った管理担当者様から理由を聞いてませんが、
銭湯?だったのでしょうか。。。
トイレも含め、水廻りもきれいな状態でした。
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補修と言えば、結露によるクロス変色補修程度。
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おたふく物件なので、デザインクロスなどはありませんが、
清潔感さえ出せば、比較的早く決まるかなと思っています。
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北海道拓殖銀行 最後の頭取
2019.05.03
1997年、北海道拓殖銀行が経営破綻。
都銀の破綻は、日本金融史上最大で衝撃を受けたのを覚えています。
著者は、残念ながら「最後の頭取」に。
バブル崩壊後に数多くの金融機関が破綻し、
多くの経営者が、刑事責任を問われましたが、著者もその一人でした。
経営破綻から20年以上が過ぎ、著者は自分にけじめをつけるため、
この本を執筆したとか。
↓
銀行員という職業を通じて、
昨日までの常識やルールが一夜で変わる場面に何度も遭遇しました。
そして、心臓が凍るような修羅場も経験し、多くの失敗も重ねました。
これから読者の皆さんも、形は違えど、
時代の転換期に直面するかもしれません。
そんな時、どうすればいいのか。
著者の体験記から、何かしらの教訓を見つけて、
自らの人生に生かしていただければ幸いです。
最後の頭取 北海道拓殖銀行破綻20年後の真実
河谷 禎昌 (著)
火中の栗を拾ったせいで、
最後、全ての責任を被せられてしまった無念が伝わる内容。
道銀との破談経緯や、著者が考える永久戦犯5名の実名が書かれていたり、
なかなか突っ込んだ内容になっています。
ソフィアGへの追加融資など、肝心の確信部分が書かれていなくて、
客観的に判断できない部分もありますが、全般的に極めて意義深い内容。
忘れたころに定期的にやって来る金融危機。
金融機関を理解するためにも、この本はとても参考になるのでおすすめです。
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