昔はこぞって採用された機械式駐車場。
最近は、コストもかかりお荷物状態の設備が多いですね。
マンション機械式駐車場が「お荷物化」している事情2/10(月) 毎日新聞
かつて、マンションの駐車場は「設置台数が足りない」ことが大問題でしたが、クルマ離れが進んだ結果、今では逆に持て余し気味に。
特に機械式駐車場は維持コストも高く、その撤去が課題になっています。
(中略)
◇「全戸確保」目指した昭和の時代
ほぼすべての人が駐車場使用を希望し、なかには2台の駐車スペースを借りたいという人もいたので、大幅に足りなかったのである。
そこで、平成に入ってから増えたのは、「駐車場設置率100%」のマンション。
つまり、全戸に1スペースずつ駐車場が確保されるようになった。
それをみて、昭和時代に建てられたマンションのなかにも、駐車スペースを増やすマンションもあった。
マンション所有者がお金を出し合い、駐車場を増設したわけだ。
といっても、マンションの敷地内で「駐車場設置率100%」を達成するのは容易ではなく、機械式駐車装置を使用することが多かった。
新築マンションの敷地内に駐車場を設けるときも、既存のマンションに駐車場を増やすときも、電動式の駐車装置を導入することが多かったわけだ。
◇高くつく維持コスト
この機械式駐車場が、今、多くのマンションでお荷物になっている。
というのも、機械式駐車場はパレットを動かす電気代や保守点検料など維持費が高いからだ。
機械式駐車場の月額使用料は5000円から1万5000円程度になることが多い。
仮に1万円として、全150戸のマンションで150台分の機械式駐車場がフル稼働している場合、毎月150万円の駐車場使用料が管理組合に入ってくる。
この150万円が丸ごと維持費にまわるようになっている場合、駐車場利用者が減れば、影響が大きい。
たとえば、150台のうち100台分しか利用されず、駐車場使用料が月に100万円しか入ってこない場合、維持費として50万円が不足する。
この不足分を管理費から補おうとすると、今度は管理費が足りなくなる。
そこで、管理費を値上げしようとすると、「駐車場を使っていない人間からお金を取るのか」と反対する人が出てくる。
空いている駐車スペースをマンション居住者以外に貸し出すというプランも考えられる。
だが、セキュリティー上の問題が生じたり、賃貸収入について管理組合に法人税課税されたりするなどの問題があり、簡単にはできない。
(以下省略)
・機械式駐車装置のリニューアルは莫大な費用が掛かる
・駐車場利用率が下がり撤去する場合でも莫大な費用が掛かる
などを考えると、、、
機械式駐車場は設置するより撤去(リニューアル)の方が難しいです。
当方の所有物件の内、1棟で機械式駐車場を運営していますが、
やはりメンテナンス費用がそれなりに発生しています。
ただ記事のように駐車場収入全てがメンテ費にはなりませんが。。。
エレベーターメンテナンスと同じで、
相見積によってメンテナンスコストを下げることは可能です。
最近、分譲マンションではリニューアル時に、機械を撤去し、
平面駐車場に戻す管理組合が増えましたね。
車も所有からシェアの時代。
駐車場の必要台数はどんどん減る時代なんだと思います。
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