アフターコロナの飲食店
2020.05.04
たまに食べに行く飲食店。
先日立ち寄ったらお客さんは私だけで、オーナーとゆっくりお話ししました。
緊急事態宣言の後、しばらくお店を閉めていたそうですが、
席数削減などの様々な対策後、再開されたそうです。
この連休中も20時までで営業されています。
数か月前までの当たり前の常識が通用しなくなった現在。
飲食店オーナーとして色々考えされられる事が多いようです。
固定客が多い飲食店なので、
お客さんからテイクアウトや配達してほしい等の要望が増えたとか。
アフターコロナは今までの常識が変わる。
そう実感しているそうです。
小さいところに移転して店内の席数を減らし固定費を下げたうえで、
テイクアウトなどに対応した新業態に変えようと検討しているそうです。
同業者でも、アフターコロナを見越して
今から先行投資する飲食店オーナーが増えているようです。
+++
満員電車で通勤しなくなった会社員も多くが実感していると思います。
「もう、あの満員電車に乗るのは考えられない」
「アフターコロナもこのまま在宅で十分仕事できるね」と。
飲食店もそうですが、
賃貸住宅に対する価値観も今後、確実に変わると思います。
古い常識を捨てて、新しい価値観の時流をとらえないと
賃貸業でもあっという間に乗り遅れてしまいますね。
人気ブログランキング
不動産賃貸業の差別化
2020.05.05
少し古い本ですが、、、下記の本をご存知でしょうか?
マイケル・ポーターの競争戦略
とてもわかりやすくシンプルにまとめられています。
『競争の戦略には3つしかない』
@コスト戦略 A差別化戦略 B集中戦略
確かにとてもシンプルです。
不動産賃貸業で3つを当てはめてみれば、下記の感じですね。
コストは家賃設定、差別化は間取りやデザイン等、集中は投資地域や対象者。
大手の上場不動産会社も不動産賃貸業に参入してくる中、
当然、コスト戦略では勝てません。
我々零細事業者が勝てる道は『差別化』しかありません。
著書の中で、競争戦略に関する事例がたくさん書かれていますが、
『最高を目指す競争』と『独自性を目指す競争』は全く別物と指摘。
独自性(差別化)こそが目指すべき競争である、としています。
『最高』を目指すことは、業界内で模倣と過当競争を引き起こし、
結果として、利益が縮小して衰退することになると。
確かに、私が会社員時代に企業研究者として、
日々『最高』を目指す競争に巻き込まれていたことを思い出しました。
不動産賃貸業でも、全く特徴がない最高の状態からはじまる新築は、
築年数と共に陳腐化して、多数の他物件に埋没して競争力を失っていきます。
不動産賃貸業での差別化。
単一的なものは世の中にたくさん見かけます。
間取りや設備、音や断熱性能、ペットの可否、その他様々。
しかし、複合的な差別化や、
足し算と引き算を組み合わせた差別化はまだ多くありません。
正しい競争戦略には複合的な独自性が伴う差別化が必要。
ターゲット顧客のニーズ「のみ」を満たす。
各自が、一番得意な分野と方法で勝てそうな戦いをする。
ポジショニングを明確にすることが、
アフターコロナの不動産賃貸業で大事になってきます。
人気ブログランキング
努力する飲食店
2020.05.06
今日でGWも終わりですね。
こんな静かなGW期間、当然ですが、はじめてのことばかりです。
今、コロナ関連のニュースでは、
テナントの家賃問題(売上無しで重荷)がクローズアップされています。
当方の所有物件、全191室中18戸がテナント物件ですが、
今のところ大きな影響もなく、住居も含め、入退去がない安定した状態。
テナント部分には現在、事務所用途以外で下記業種にご入居頂いています。
カレー屋、ハンバーグ専門店、美容院、理髪店、学習塾。
いずれも短縮営業はありますが、
営業自粛はしてないようなので、今のところ家賃のご相談はありません。
ただコロナの自粛が長引けば、
当方の店子さんにも大きな影響が出てくるかな、と覚悟してます。
そういえば、インドカレー店が、
三密になる店内営業を自粛し、外でテイクアウト販売をしていました。
ナンを焼く機械。タンドール窯を間近ではじめて見ました。
売上が無い。家賃が払えない。だから行政は何とかしろ。
と、落ち込んだり文句ばかりいう前に、先ずは自分で努力してみる。
そんな飲食店さんはこちらも色々と応援したくなりますね。
人気ブログランキング