変動金利には大きく2種類ある
2022.12.25
2022年12月20日の日本銀行金融政策決定会合。
国債買入れ額を大幅に増額しつつ、長期金利の変動幅を、
従来の±0.25%程度から±0.5%程度に拡大する、と発表しました。
これを受け、住宅ローンや事業ローンの金利が上がる方向、
という話が出ていますが、結論を先に書けば、一律ではありません。
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・今回変動幅を拡大すると言っているのは10年物国債なので、
短期金利は今回関係なく、利上げは基本的にない
・固定金利は強く影響を受けるので上がるだろう
こんな論評が多いです。
でも、、、
これは正解なようで正確ではありません。
確かに、住宅ローンで変動金利型は、
ほぼ全ての金融機関で、短期プライムレート連動型になっています。
もう10年以上、短期プライムレートは1.475%から変動していません。
今回の日本銀行金融政策決定会合でも、
短期プライムレートは触れていませんので確かに影響はありません。
しかし、、、不動産投資ローンで変動金利型の場合は、
短期プライムレート連動型と長期プライムレート連動型が存在します。
当然、長期プライムレート連動型の場合は、
国債利回りと連動しますので、変動金利でも上がる可能性があります。
事業融資を受けられている方。
是非、金銭消費貸借契約を確認しましょう。
貸出金利ばかりに目を奪われていると、
大事な部分を見落としている可能性があります。
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雪庇被害防止工事
2022.12.26
札幌マンション1号。
ここ数年、雪庇落下による窓ガラス割れの被害が出ています。
今年は窓に一部当て板をして、雪庇の直撃を防ぐ工事をしました。
いくら保険事故になるとは言え、ガラス破損は、
入居者様にとっては数日極寒の中での生活になりかねません。
来冬は屋上に雪庇ガード付ける検討をしようと思います。
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損害金2千万円の負担免れる
2022.12.27
ブログに書こうか迷いましたが、、、
こんな怖いこともある、という事例で書こうと思います。
先日、ある所有物件にテナントさんが新規契約になりました。
そこで座席数50以上の飲食店を開業されるそうです。
当方はスケルトン貸しだったので、
賃借人さんの方で内装工事に数千万円かける計画で準備されています。
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そんな中、事件が起こりました。
賃借人様が最寄り消防に室内消防設備の相談に行かれたところ、
書類を受理できない(消防として開業を認められない)、と言われたとか。
(諸事情でその詳細内容は書けません。。。)
賃借人様は頭が真っ白。。。
そして当方も冷や汗の事態になりました。
すぐに管轄する行政の建築指導課と消防、賃借人様、
そして当方の4者で話し合い。
万が一、開業が認められなければ、
賃借人様が既に内装工事で投資した約2千万円は誰が負担するのか。
賃借人様か泣くか、当方が補償する、の二択しかありません。。。
話し合い序盤、建築指導課も消防も諸事情に対して懸念。
開業に否定的でした。
当方も賃借人様もここで諦めたら(金銭的に)大ごとになります。
そこで、現場を見ながら打ち合わせして打開策を探る事を提案しました。
ヒントは現場にあり。
消防が我々が真っ青になっているのを見て不憫に思ったのか、
現場を再度確認して、開業するための改善策をご提案頂きました。
建築指導課もそれならOKということに。
最終的に少々の追加コストが発生しますが、
飲食店開業にGOが出ました。
2千万円の損害金。。。考えただけでも冷や汗です。
行政の事前確認は疎かにしてはいけませんね、、、^^;
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