面白い着眼点の記事です。
日銀が利上げした時に
変動金利を大幅に上げるリスクの高い銀行の見分け方は?5/26(金) ダイヤモンド不動産研究所
今回は、日銀が利上げした時に住宅ローンの変動金利を大幅に上げるリスクの高い銀行の見分け方について考えます。
(中略)
主要銀行の変動金利を
「適用金利」の低い順番にランキングにしてみました。
基準金利はいわば住宅ローンの定価であり、そこから引き下げ幅という値引きを適用して、実際に住宅ローンを貸す際の適用金利が出てくる仕組みになっています。
上表を見ると、適用金利がもっとも低いのはauじぶん銀行です。
しかし、基準金利がもっとも低いのはソニー銀行ですし、引き下げ幅がもっとも大きいのはSBIマネープラザと住信SBIネット銀行となっています。
多くの住宅ローン金利ランキングでは、「基準金利-引き下げ幅」の結果としての適用金利がクローズアップされます。
しかし、金融機関の思惑はむしろ基準金利とその引き下げ幅に色濃く反映されているのです。
(中略)
「適用金利」=「基準金利-引き下げ幅」のうち、基準金利は日銀のコントロール下にあるものの、新たな顧客を獲得したいときには「引き下げ幅」を大きくするなど、その幅は各金融機関の独自判断によって決められます。
(中略)
基準金利が低いネット銀行は、これまでに基準金利を下げるべき時に適切に下げてきたとことが読み取れます。
基準金利が下がると、新たに借りる人だけでなくすでに変動金利で借りている人の金利も下がります。
金利の取り決めについて、フェアな対応をしてきたものと評価できます。
(中略)
では、基準金利がもっとも低いソニー銀行が、もっとも金利を上げるリスクの低い銀行なのでしょうか。
それは、必ずしもそうとは言い切れません。
(中略)
ソニー銀行では、いわゆる「5年ルール」や「125%ルール」はありません。
金利の変動に応じて約定返済額も見直されます。
(中略)
メガバンクなどの老舗の銀行は良くも悪くも横並びの対応になることが期待できます。
基準金利は完全に同じですし、引き下げ幅はみずほ銀行が0.1ポイント多いくらいで、あとはほとんど差がありません。
そして引き下げ幅を固定期間中に変更することは想定されませんし、元利均等返済方式であれば「5年ルール」と「125%ルール」が適用されます。
(以下省略)
適用金利が低くても、
金利上昇時には行内独自基準で一気に上がるリスクが示されています。
こういった視点は見落としがちです。
賃貸業向け事業融資でも金利は何に連動しているのか。
とても重要だと思います。
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