銀行融資の基準

2008.05.24



最近、不動産に対する銀行融資は厳しくなったとよく言われます。
ファンド向けや会社員向けのフルローン案件等は特に厳しくなったと聞きます。


私自身も法人設立時、法人でも融資してもらえるか確認するために、7行ほど廻って確認致しました。

いずれの銀行も、個人属性では「決算書」、物件評価では「積算価格」と「収益還元評価」(一部銀行のみ)が特に重視されており、これは以前より変わっていないと思います。


今回廻った印象としては、「決算書」の中でも特に「自己資本比率」と「金融資産」が最近重視されているようです。


ある銀行では、融資基準の1つに「自己資本比率15%」と明記されていました。

つまり1億の物件価格で物件評価額も1億の場合、他に資産が全くないと仮定して、この物件だけで単純に考えると、8500万円が融資の上限(1500万円+諸費用が自己資金)となります。
(もちろんその他の融資基準でさらに減額の可能性もあるでしょう)

つまりこの銀行でフルーローンを得るためには、他に「資産」を持っていなければならない事になります。
逆に言えば、フルローンが付いている人は、それだけの「資産」を持っていることになるのです。


では、「資産」とは何か?

一般的には金融資産(預貯金・株)や不動産等を指すかと思います。
私も過去に融資を受けた時には、預貯金、株、財形の積立金、自宅の土地建物評価証明等の、所有している金融資産・不動産の一覧表を銀行に提出していました。


今回さらに、4棟目を銀行融資を受けて物件購入するために、「資産」をさらに膨らませて、銀行の印象を良くしたいと考えていました。

でも資産はいきなり増えません。(笑)

そこで、他に所有している物の中で「資産」とみなしてもらえないか無理やり考えた上で、事業計画書に添付して提出しました。

その中で、下記のものはかなり有効でしたので公開しておきます!


・将来満期で受け取る保険金
(養老保険等の貯蓄性の高い積立型保険)

・将来受け取るサラリーマン退職時の退職金
(退職金額は言い値でOK。嘘はいけませんよ(笑)。会社の規約まで銀行は調べませんので(笑))

・親の資産
(将来の法定相続人であれば、親の資産概要でアピールできます。もちろん実際にはあてにしませんが、、、)



退職金だけでも、見かけ上(申告上(笑))、数千万円の金融資産が増えます。

将来の収入も銀行によっては評価してくれますので、皆さんも融資打診の際には実践されてはいかがでしょうか。



タグ:銀行
posted by ゴン at 12:45 | Comment(4) | 融資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
最近、ちょくちょく拝見させて頂いております。
私自身は融資担当部署には配属されておりませんが、一応?(笑)銀行員でございます。
拝見すると銀行融資基準をよく勉強されているようですね。
私も大家さん目線のブログはいろいろと参考になります。
融資する立場から、アドバイス等でご協力できる事もあると思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 通りすがり銀行員 at 2008年05月25日 09:33
先日はアドバイスありがとうございました
今月の小遣いが僅かなので…
近々検討して買い付け入れます(笑)

フルローンすか・・・
S幌市ではもう難しい様な気がします
ので、違う戦法で参戦したいと考えています(?)
でもレバレッジって魅力的なヒビキですね〜

Posted by 北方西風 at 2008年05月25日 12:34
通りすがり銀行員様

Eメール届きました。
ありがとう御座います!
今後とも宜しくお願いいたします。
(先ほどのコメントは当方のアドレスが含まれることから削除させていただきました。)
Posted by ゴン at 2008年05月25日 18:57
北方西風 様

いつもどうもです。
私のようにお金がないものにとっては、レバレッジは魅力的です(笑)
Posted by ゴン at 2008年05月25日 18:58
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