不動産を購入検討する時に、必ず確認する接道状況。
公道、私道、里道等、いろんな道路がありますよね。
公道の中でも「国道」といったら、それぞれに番号が振られ、「国道○○○号」とか呼ばれています。
一般的に、検討している土地が国道に接していたら、利用価値は高い事が多いですね。
しかし、、、関西には、変わった国道が何箇所かあります。
その中でもたま〜に通るのが、「国道308号」
大阪と奈良を結ぶ国道であります。
実はこの国道、古い歴史があって、奈良時代に難波宮(現在の大阪城付近)〜平城京間(現在の奈良市三条通付近)を最短距離でほぼ一直線に結ぶ道として作られたようです。
また江戸時代には、大阪からの伊勢参りのルートとして庶民にもよく利用されたらしいです。
万葉集にもこの峠越えを詠ったものがあるし、古事記にもその記述があるほどです。
現在、日本の道100選にも数えられています。
国道308号は、大阪〜奈良間を生駒山越えして行くルートなのですが、山頂付近にある「暗(くらがり)峠」は、昔のままの宿場町の雰囲気です。
「暗峠」の名称の起源は、樹木が鬱蒼と覆い繁り、昼間も暗い山越えの道であったことに由来しているそうです。
この道は国道にもかかわらず、凄い特徴を持っています。
写真は、国道308号の暗峠のあたりで撮ったのですが、国道なのに石畳敷きの道路なのです。
しかも、この国道の車幅制限は1.3m。
いまや軽自動車でも車幅が1.5m近くあるのに、1.3m以下の自動車って今の世に中であるんでしょうか?
実際には、写真のように小型車も通っています。
私のビックホーンでも通ります(笑)
近隣に住まれている方は、通勤でこの道を使われているようなので、警察も半分黙認なのでしょうか。。。
この国道のもう一つ凄いところは、日本最大級の傾斜角度があって、最大の場所で約37度。
原付バイクでは絶対に登れません。
ここでこけたら、どこまでも転がります。(笑)
現代人にとっては、まさに「酷道」ですね。
しかしながら、奈良時代からの由緒ある道。
後世にもこのままの状態で、ぜひ残っていて欲しいものです。
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【地名の最新記事】
こーゆーのっていろいろな思いを馳せませんか?個人的には大好きな話です^^
一つ疑問なのが、こんなに狭いという事は、一通なのでしょうか?
ちょっと気になりました^^
メンテナンスが大変そうですが、ステキですね^^
僕は行ったことないですが37度もあるんですね!
今度バイクでアタックしてみます(^^;
関西がまたいっそう好きになりました。
全国の行った事のない道を、歴史を感じながら走るのが好きです^^
水戸大家さん
この道路、一通でないんですよ^^;
対向車が来たら、避難エリアまでどちらかがバックするしかないです^^
こんな道なんで、通る車は少ないですね。
デコボコで、乗り心地は最悪ですが・・・。
見た目は、すてきな石畳です^^
1.3mって事は、実質乗用車乗入れ禁止って建前かもですね〜^^;
国道308号の暗峠近くの別道路は、峠を攻める走り屋さんに特に有名でしたよね^^;
今は騒音問題で閉鎖されたようですが・・・。
次回、アタック結果の報告を!
この際、関西に移住しませんか?(笑)
三ノ宮に行って、たこ焼きや明石焼きが好きなだけ食べれますよ。^^