五重塔が買えた!? いや今も買える?

2013.05.20




先日見学した築80年アパートの近くにあった奈良の興福寺五重塔
興福寺と言えば、藤原氏の氏寺。
藤原鎌足と藤原不比等ゆかりの寺で有名です。



85200006.JPG



もちろん国宝であり世界遺産
そんな貴重な財産がその昔、一旦売却されたことがあるそうです。



(ウィキペディアより転記)
廃仏毀釈による破壊

江戸時代は21000石の朱印を与えられ保護された興福寺だが、慶応4年(1868年)に出された神仏分離令は、全国に廃仏毀釈の嵐を巻き起こし、春日社と一体の信仰が行われていた興福寺は大きな打撃をこうむった。
興福寺別当だった一乗院および大乗院の門主は還俗し、それぞれ水谷川家、松園家と名乗った(奈良華族)。
子院はすべて廃止、寺領は1871年(明治4年)の上知令で没収され、僧は春日社の神職となった。
境内は塀が取り払われ、樹木が植えられて、奈良公園の一部となってしまった。
一乗院跡は現在の奈良地方裁判所、大乗院跡は奈良ホテルとなっている。

一時は廃寺同然となり、五重塔、三重塔さえ売りに出る始末だった。
五重塔は250円(値段には諸説ある)で買い手がつき、買主は塔自体は燃やして金目の金具類だけを取り出そうとしたが、延焼を心配する近隣住民の反対で火を付けるのは取りやめになったという。
ただし、五重塔が焼かれなかった理由はそれだけでなく、塔を残しておいた方が観光客の誘致に有利だという意見もあったという。

行き過ぎた廃仏政策が反省されだした1881年(明治14年)、ようやく興福寺の再興が許可された。
1897年(明治30年)、文化財保護法の前身である「古社寺保存法」が公布されると、興福寺の諸堂塔も修理が行われ、徐々に寺観が整備されて現代に至っている。
しかし、寺に塀が無く公園の中に寺院がある状態、所謂「信仰の動線」が欠落していると称される状態は、この時の名残である。




先日見学した築80年アパートのオーナーさんから聞き調べてみました。
こんな過去があったとは・・・ですね。



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ところで、今、買う事が出来る?五重塔があるのをご存知でしょうか?

福井県勝山市。
日本最大級の越前大仏で知られる清大寺の五重塔。



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法人市民税などを滞納したため、2007年、他の寺院施設と共に公売に。
その後、昨年までに4回公売が実施されましたが、いまだに入札ゼロ。

鉄筋コンクリート製だそうで、写真を見る限り、新興宗教施設のよう。
あまり信心深さを感じません。。。

公売価格。
確か、五重塔以外に講堂や宅地+山林を合わせて約30億円だったかな。
どなたか買いません?・・・・よね^^;


五重塔にも様々な歴史があるものです。



posted by ゴン at 22:30 | Comment(0) | 脱サラ大家日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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