水素スタンド「用途地域」
2014.06.28
究極のエコカーとされる水素で走る燃料電池車。
トヨタが2014年度内に発売すると発表しました。
セダンタイプで価格は700万円程度。
補助金を出すことで実質500万円前後になるとか。
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個人的には、不動産への影響で興味を持っています。
この先、燃料がガソリンから水素に移行するとなると気になるのが水素スタンドが建設できる用途地域。
国は2025年頃に1000カ所程度の水素スタンド設置を掲げています。
現在、ガソリンスタンドが建設できるのは以下の用途地域。
・第二種中高層住居専用地域 △(2階以下かつ床面積1500u以内)
・第一種住居地域 △(床面積3000u以内)
・第二種住居地域 ○
・準住居地域 ○
・近隣商業地域 ○
・商業地域 ○
・準工業地域 ○
・工業地域 ○
一方、現在の建築基準法による水素ガス貯蔵量上限は下記の通り。
・第二種中高層住居専用地域 350Nm3
・第一種・第二種住居地域、準住居地域 350Nm3
・近隣商業地域と商業地域 700Nm3
・準工業地域 3500Nm3
・工場地域 制限なし
貯蔵量を考えると、実質工業地域しか水素スタンドが建設できませんでした。
さらに、建築基準法以外にも高圧ガス保安法の規制対象。
敷地境界線までの距離確保や防火壁の設置等、建設障壁はかなり高いです。
そこで現在進められているのが、以下の規制緩和案。
「国土交通大臣が定める基準に適合する設備により貯蔵又は処理される圧縮水素等については、建築基準法の用途規制上、危険物として扱わないこととする。」
どの用途地域でも水素スタンド建設が可能になるかも。。。
(最終的にはガソリンスタンド設置基準程度になると思いますが)
10年後に1000箇所の建設が計画されているわけですから、不動産取引にも少なからず影響すると思います。
今後の規制緩和内容に注目です。
現実的には、同じ場所でガソリンスタンドが水素スタンドに置き換わっていくイメージになるんでしょうね。
水素って爆発の怖いイメージですが^^;