2027年開業を目指すリニア中央新幹線。
来月から品川駅と名古屋駅で工事が着工されるようです。
巨額マネーが動く一大プロジェクト。
当然、不動産市況にも影響を与えています。
名駅周辺、リニア効果 愛知の基準地価2014/9/18 日本経済新聞
7月1日時点の基準地価で、愛知県は住宅地と商業地がともに2年連続で上昇した。
商業地では、2027年のリニア中央新幹線の開業に向けて再開発の進む名古屋駅周辺で上昇が目立った。
住宅地は日進市、豊明市など尾張地区東部が高い上昇率となる一方、沿岸部や東三河地域は下落が進んだ。
三重県や岐阜県でも二極化が鮮明になった。
愛知県の商業地は1.5%上昇した。
上昇率の上位には名古屋駅周辺の調査地点が並んだ。
名古屋駅前は15年以降、大型商業ビル3棟が相次ぎ開業する予定。
27年のリニア開通を見据えたさらなる再開発も控えており、人気が集まっている。
リニア効果は大きく、名古屋駅周辺の名駅4丁目や椿町では、上昇率が10%を超える地点もあった。
駅西口ではリニア開通を見越した思惑買いもみられるという。(以下省略)
下町の面影が残る名古屋駅西側。
近年、学習塾や専門学校、大手家電量販店が進出してだいぶ変わりましたが、少し裏に入れば、戦後に闇市が立ち並んだ名残で小さな店が狭い区画に密集しています。
その結果、土地や建物の権利関係が複雑になり、風俗店が軒を連ねる地域もあったりして、再開発が進まない一因でした。
そんな地域がリニアで一気に脚光を浴びています。
最近、様々な媒体でテロップが踊っています。
「まだ上昇余地のある西口の土地持ちは鼻息が荒い (不動産大手幹部)」
「リニア、地上げ屋も走り出す? 名古屋駅西の路線価上昇 (朝日新聞)」
工事に関する名古屋駅近辺の地権者は約120人なんだとか。
地権者全員と話しをまとめる交渉はなかなか大変そうですね。
リニアの成功は当然ですが、名古屋市にとって、駅西側の再開発で街の景観が良くなり魅力がアップすれば、それが一番の大成功ではないでしょうか。
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