『雨樋』
屋根の雨水を集め、地上に流す重要な役割を担っています。
屋根の雨水を受ける「軒樋」、軒樋で受けた雨水を地上へ導く「竪樋」、軒樋で受けた雨水を竪樋へと送る「集水器」などで構成されています。
その他、数多くの部材で構成。
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建物にはこだわっても、意外と忘れがちなのが雨樋。
色や形で建物の見た目に大きく影響します。
投資用に古い一軒家を購入した場合、雨樋も塗装することがあります。
これ、見た目以外にはデメリットしかありません。
トユも夏には熱で伸び、冬は寒さで縮みます。
塗装しても伸縮でひび割れが入って数年でボロボロになるのがオチ。
投資物件の対費用効果を考えると、なかなか交換まで踏み込めないのが難しいところではありますね。
皇居前の一等地に建てられたパレスサイドビル。
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昭和41年(1966)竣工とは思えない洗礼されたデザイン。
雨樋がアクセントになっています。
なぜか惹きつけられるものを感じませんか。
雨樋を生かした好例だと思います。