昨日は、第29回目の関西大家の会セミナーでした。
今回の講師は、青木茂建築工房代表取締役の青木茂さん。
首都大学東京特任教授、大連理工大学客員教授、工学博士、一級建築士など
多数の肩書をお持ちです。
【セミナータイトル】
『競争力の落ちた築古物件をお宝物件に替える!
リファイニング建築の第一人者が明かす具体的手法から融資制度まで』
〜事例で詳しく説明します〜
約80名の大家さんで満席になりました。
↓
<内容>
@ リファイニング建築とは
A リファイニング建築に適する建物とは
B リファイニング建築の進め方
C リファイニング建築の具体的事例
D リファイニング建築への融資制度(りそな銀行様)
約27年にわたり、独自に再生建築の定義を確立し「リファイニング建築」という名称で再生建築に取り組んでおられます。
「リファイニング建築」は従来行われている「リフォ ーム」「コンバージョン」「大規模修繕」などとは大きく異なり、建設当時の機能を失いつつある既存建物を再生し有効活用する手法として、単なる短期的な耐震改修のみでなく長期的視点に立ち、付加価値を付けて新築同等の建物に再生させる手法のこと。
現在は、建築単体に留まらず、「リファイニング建築」による団地や都市の再生手法の研究に積極的に取り組んでおられます。
+++
日本の建物は基本的にスクラップビルド。
なぜなら、地震国家日本は、建物の耐震基準が都度見直され、そのたびに既存不適格の建物が生み出されています。
そういった建物を潰すことなく再生させて活用するにはどうしたらよいか。
リファイニング建築が考案された原点です。
再生事例が複数紹介され、具体的で面白かったです。
リファイニング建築された建物を融資面でサポートしているりそな銀行様。
融資基準を具体的に公開頂きました。
こういった築古建物への融資は厳しいのが一般的。
いつもネックになっているので、りそな銀行に限らず、金融機関全体が古い建物に価値を見出し、融資についての取り組みが増えることを願いたいです。
その後の懇親会。
お酒を酌み交わしながら情報交換に花を咲かせていました。
今回、講師を快く引き受けてくださった青木茂先生。
そしてご一緒させて頂いた皆様。
ありがとうございました!
【関西大家の会の最新記事】