少し古い本ですが、、、下記の本をご存知でしょうか?
マイケル・ポーターの競争戦略
とてもわかりやすくシンプルにまとめられています。
『競争の戦略には3つしかない』
@コスト戦略 A差別化戦略 B集中戦略
確かにとてもシンプルです。
不動産賃貸業で3つを当てはめてみれば、下記の感じですね。
コストは家賃設定、差別化は間取りやデザイン等、集中は投資地域や対象者。
大手の上場不動産会社も不動産賃貸業に参入してくる中、
当然、コスト戦略では勝てません。
我々零細事業者が勝てる道は『差別化』しかありません。
著書の中で、競争戦略に関する事例がたくさん書かれていますが、
『最高を目指す競争』と『独自性を目指す競争』は全く別物と指摘。
独自性(差別化)こそが目指すべき競争である、としています。
『最高』を目指すことは、業界内で模倣と過当競争を引き起こし、
結果として、利益が縮小して衰退することになると。
確かに、私が会社員時代に企業研究者として、
日々『最高』を目指す競争に巻き込まれていたことを思い出しました。
不動産賃貸業でも、全く特徴がない最高の状態からはじまる新築は、
築年数と共に陳腐化して、多数の他物件に埋没して競争力を失っていきます。
不動産賃貸業での差別化。
単一的なものは世の中にたくさん見かけます。
間取りや設備、音や断熱性能、ペットの可否、その他様々。
しかし、複合的な差別化や、
足し算と引き算を組み合わせた差別化はまだ多くありません。
正しい競争戦略には複合的な独自性が伴う差別化が必要。
ターゲット顧客のニーズ「のみ」を満たす。
各自が、一番得意な分野と方法で勝てそうな戦いをする。
ポジショニングを明確にすることが、
アフターコロナの不動産賃貸業で大事になってきます。

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