農地価格は右肩下がり

2020.11.30



不動産価格と言えば、宅地ばかりが話題になります。

しかし、日本には広大な農地が存在しています。



農地はあまり話題になることがないですね。

そもそも農地の値段って普段気にしないので仕方ないです。



日本農業新聞に農地価格に関する記事がありました。



農地価格下がる一方 後継者不足如実に 日本不動産研究所調査
11/30(月) 日本農業新聞



20201130-00010002-agrinews-000-1-view.jpg



農地価格の下落に歯止めがかからない。

不動産に関する調査などを手掛ける日本不動産研究所によると、2020年3月末現在の10アール当たりの価格は、田が68万9080円で前年比1・8%安、畑が42万4921円で同1・2%安。

ともに30年近く下がり続けている

担い手不足で農地の買い手が見つからないことが価格下落の背景にあるとみられる。


田の価格は1993年から28年連続の下落。

ピークだった92年の約119万円から42%も安い。

畑の価格も同様に92年から29年続けて下がり、ピークだった87年の約68万円からは38%下がった。

どちらも1976年の水準まで下落した。


農地の賃借料も同様に下落傾向で、田は10アール当たり8791円と前年比1・4%安、畑は5014円で同0・8%安だった。


同研究所が市町村などに田の価格が下落した理由を尋ねたところ、「農業後継者の減少」(21・6%)が最多で、「高齢化」(20・7%)が続いた。

畑も同様だった。

ここ数年安定していた米価が20年産で下落傾向に転じたことから、同研究所は「農地価格は今後さらに下がる可能性が高い」と見通す。


調査は同研究所が全国約1400地域を対象に実施。

宅地転用などが見込まれ高額になる東京、神奈川、大阪各都府県などは集計から除いた。




後継者不足の問題は大きいです。

しかし、それ以上に収支的な課題もあります。



「市街化区域」農地は宅地並み課税が求められた結果、

収支が合わない為に宅建業者の開発により宅地化が進んでいます。



一方、「市街化調整区域」農地は郊外にあるため移動の採算が合わない。



野菜が1個100円程度で売れても毎日のガソリン代で消える。

よほど大規模でないと採算が合わない。



これでは後継者も出てこないです。

農地法や都市計画法の見直しも必要かなと思います。




人気ブログランキング




posted by ゴン at 16:00 | Comment(2) | 脱サラ大家日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
普段気にしない観点ですが、勉強になります。
市街化区域の農地は今後宅地になっていくんですかね。。。そうすると物件価格にも影響しそうで警戒していますが。
Posted by じゅん at 2020年12月01日 06:58
じゅんさん

2022年には都市部で生産緑地の解除も始まるので多少影響はあるかもですね
Posted by ゴン at 2020年12月01日 12:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: