残念ながら法人には「倒産」が付き物ですね。
支払いや返済に充てる手持ちの資金が足りなくなり、
経営が継続できなくなった状態を一般に「倒産」と呼びます。
黒字で倒産する企業の多くは、手持ちの資金枯渇が主な原因。
逆に赤字企業でも、手持ち資金が潤沢ならすぐに倒産しません。
不動産賃貸業は毎月定期的な家賃収入があるので、
真っ当に経営していれば、短期間での倒産は考えられませんね。
一般的な傾向として、倒産は年商30億程度の中小企業に多く、
年商数億円程度の中小企業ではあまり起こりません。
なぜなら万が一、
想定外の緊急事態で資金が必要になった場合を考えてみます。
年商数億の会社ならせいぜい数百〜数千万円程度だと思いますが、
年商30億円の会社なら数億円の資金が必要になる可能性もあります。
数千万円程度なら役員等からお金をかき集めて工面できますが、
数億円もの資金になると、金融機関の力を借りないと基本無理です。
手元資金の十分な確保がなく、
金融機関が緊急融資NGだと倒産の可能性が高まります。
なので、会社の規模に応じた手元資金確保は必須。
不動産賃貸業であっても例外ではありません。
倒産が起こる事に関しては、
綺麗なB/Sで純資産がたくさんあっても全く意味を成しません。
物件を購入して手元資金が枯渇してしまった、
という類の話を聞くたびに、少しヒヤヒヤしてしまいます。
手元資金はいつでも確保しておきたいです。

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【脱サラ大家日記の最新記事】
私は2003年5月から中国株に投資していますが、中国恒大の2021年中間決算は約143億人民元(日本円で約2390億円)の純利益と中国株の証券会社のサイトの情報に載っています。
粉飾決算をしているのか、借金の返済を借金をして返していた自転車操業なのか分かりませんが、もう中国恒大は現金預金が尽きているのですね。
私は今回の騒動で売りたくない中国株まで全て売って利益確定しました。
中国恒大の約33兆円の負債の金額は国家予算規模のとんでもない金額ですね。
借金をし続けてむやみに事業急拡大に走ると何かトラブルがあった時に手元資金が尽きてしまいます。
そういえば、姫路のトランプさんも同じようなケースでしたね。
事業者は、手元資金を常に余裕を持って厚くしておかないと事業が破たんする可能性がありますね。
中国恒大もそうですね。
倒産するときは、最終的に手元資金枯渇が引き金になることを忘れないようにしたいですね。