収益物件価格を含む最近の不動産価格、かなり高くなりましたね。
地域によってもムラがあると思いますが、
感覚的には10年前に比べたら2倍近く上がったような気がします。
最近の投資判断として、「今は高騰しているから下がるのを待つ」
というスタンス(現金ポジション)の方が多いと思います。
一般論では正しい、、、ようにも思えます。
実際、(以前に比べて)不動産価格は上がっているので、
待つ選択肢はありだと思います。
しかし、「待つ」数字的根拠を持ってる人は少数ではないでしょうか?
世の中のニュースを見て何となく感覚で捉えていないでしょうか。
「物件価格がどれだけ下がれば待った価値があったか」
具体的に計算されているでしょうか?
利回り8%の物件があって、「今買う」と「待って買う」を比較した場合。
3年待って不動産価格が下がり、同じ物件が8.5%で買えると仮定したら、
計算上、どちらが得になるでしょうか?
<仮定条件>
1棟RC造で調達金利2%の30年フルローン、
経費等は家賃の20%、価格は土地と建物で半々。
10年間(待った場合は7年間)持って9%で売却したとして仮定した場合、
計算上「今買う」方が資産が1.5倍くらい多くなる結果になります。
3年待って同じ物件が9%で買えたとしても、今買った方がまだ得になります。
3年待って同じ物件が12%で買えたら、3年待って買った方が得になります。
結局、「いつ頃にいくら下がるの?」「調達金利はその時何%なの?」
によって全く違った答えになります。
なので、「根拠なく将来物件価格が下がると思うから今は待つ」
という意見は、無駄に投資機会を逃している可能性があります。
「何年後に物件価格がどれだけ下がるか(もしくは上がるか)」
「何年後に調達金利がどれだけ下がるか(もしくは上がるか)」
将来の物件価格や調達金利はどうなるのか、なんて誰にもわかりませんが、
個々の投資家の考えで推測して仮定した上で、投資判断が必要になります。
どんな事業でも、
経営判断には「仮説に基づく数字的根拠」が必要だと思います。
でないと、いざという時に素早い軌道修正が出来ませんから。
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