「物件価格が高いから待つ」の根拠ありますか?

2022.04.03



収益物件価格を含む最近の不動産価格、かなり高くなりましたね。



地域によってもムラがあると思いますが、

感覚的には10年前に比べたら2倍近く上がったような気がします。



最近の投資判断として、「今は高騰しているから下がるのを待つ」

というスタンス(現金ポジション)の方が多いと思います。



一般論では正しい、、、ようにも思えます。



実際、(以前に比べて)不動産価格は上がっているので、

待つ選択肢はありだと思います。



しかし、「待つ」数字的根拠を持ってる人は少数ではないでしょうか?

世の中のニュースを見て何となく感覚で捉えていないでしょうか。



「物件価格がどれだけ下がれば待った価値があったか」

具体的に計算されているでしょうか?




利回り8%の物件があって、「今買う」と「待って買う」を比較した場合。



3年待って不動産価格が下がり、同じ物件が8.5%で買えると仮定したら、

計算上、どちらが得になるでしょうか?



<仮定条件>


1棟RC造で調達金利2%の30年フルローン、

経費等は家賃の20%、価格は土地と建物で半々。




10年間(待った場合は7年間)持って9%で売却したとして仮定した場合、

計算上「今買う」方が資産が1.5倍くらい多くなる結果になります。



3年待って同じ物件が9%で買えたとしても、今買った方がまだ得になります。

3年待って同じ物件が12%で買えたら、3年待って買った方が得になります。



結局、「いつ頃にいくら下がるの?」「調達金利はその時何%なの?」

によって全く違った答えになります。




なので、「根拠なく将来物件価格が下がると思うから今は待つ」

という意見は、無駄に投資機会を逃している可能性があります。



「何年後に物件価格がどれだけ下がるか(もしくは上がるか)」

「何年後に調達金利がどれだけ下がるか(もしくは上がるか)」



将来の物件価格や調達金利はどうなるのか、なんて誰にもわかりませんが、

個々の投資家の考えで推測して仮定した上で、投資判断が必要になります。



どんな事業でも、

経営判断には「仮説に基づく数字的根拠」が必要だと思います。



でないと、いざという時に素早い軌道修正が出来ませんから。




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posted by ゴン at 18:40 | Comment(0) | 脱サラ大家日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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