最近、各金融機関の住宅ローン変動金利が低下傾向です。
りそな銀行やPayPay銀行、三菱UFJ銀行資本のauじぶん銀行でも、
6月からキャンペーンで住宅ローン変動金利を引き下げています。
りそな銀行は昨日、いきなり0.43%から0.37%のキャンペーンを始めました。
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金利下がってるなら良いのでは?
・・・という単純な話ではありません。
2021年7月から直近までの、りそな銀行の住宅ローン金利推移です。
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10年固定金利は1年前に比べて倍近くの水準に上がっていて、
今の10年固定金利は1年前の20年固定金利よりも高い水準になっています。
10年固定金利が昨年より割高になっているのは、
りそな銀行だけでなく、他の金融機関でも同じような傾向になっています。
理由は単純です。
変動金利は、日銀が政策転換すればいつでも上げることができます。
固定金利は、定められた期間は金利を固定しなければなりません。
つまり近い将来、各金融機関が日銀は利上げしそうと判断しているので、
先に固定金利を上げておかないと損をする可能性があるからです。
変動金利を下げる理由は、広告効果で新規顧客を獲得するため。
変動金利はいつでも上げることができるので、
最初に少しくらい下げても金融機関側に損はありません。
すでに各金融機関は日銀の利上げを想定しながら、
固定金利の設定を上げてリスクヘッジを計っていると言えます。
住宅ローンと異なり、収益物件向けの事業系ローンでは、
一部金融機関で変動金利も基準金利を上げているところが出てきました。
安い金利だからと安易に変動金利を選択して借りると、日銀利上げ時、
金融機関側はリスクゼロで金融機関の提示金利に従うしかありません。
過剰なまでに心配することではないですが、
何も考えていないようでは、賃貸業が立ち行かなくなるリスクがあります。
有り余るほどの金融資産をお持ちの方は全く問題ありませんが。。。
それぞれの金融資産等のバランスを加味しながらですが、
Tibor連動金利や固定金利も組み入れた方がリスクヘッジになると思います。

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