発送電分離を推し進めた結果。。。
東北電力と東京瓦斯が共同出資した新電力会社シナジアパワーが破産12/5(月) 帝国データバンクより抜粋
(株)シナジアパワーは、12月1日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。
2015年(平成27年)10月に東北電力(東証プライム)と東京瓦斯(東証プライム、名証プレミア)の共同出資により設立。
株主である東北電力および東京瓦斯の発電所より電力供給を受け、北関東を中心とした関東圏における高圧・特別高圧の顧客向けに電力販売を手がけていた。
株主2社から安定した電力を調達できることを強みに、2021年3月期には年収入高約400億円を計上していた。
しかし、卸電力市場の高騰により2020年度、2021年度と2期連続で債務超過と厳しい資金繰りが続いていた。
その後は出資会社からの資金援助を受けながら、卸電力市場からの調達量を減少させていたほか、仕入価格の上昇分の小売電気料金への転嫁に努めるなど、収支改善に向けた取り組みに注力していた。
こうしたなか、今年に入りロシアによるウクライナ侵攻の影響により燃料価格の高騰に拍車がかかり、国内の電力需給も継続的にひっ迫するなど、事業環境の改善が見込まれず、先行きの見通しが立たなくなったことから8月8日には、11月30日をもって電力サービス事業を停止することを発表していた。
福島原発事故の補償への税金投入を行う代わりに、
世論を納得させるためだけに、東電に発送電分離を迫った経緯があります。
当初は、電気代が安くなって喜んでいた人が多かったです。
もちろん、私もです^^;
しかし行く末は、供給側企業がコストにシビアになり設備投資が抑制され、
その結果、最近は慢性的な電力不足に陥っています。
自由化を先に導入したアメリカ。
発送電分離を行った結果、同じくコスト重視の経営になり、
設備の更新が出来なくなった(先延ばしした)ことで停電が頻発しています。
電力は、水道やガスと合わせ、国力に関わる大事なインフラ。
ある程度民間企業が経営を行うにしても、
しっかりと国がバックアップして国策として関与していくべきと思います。
競争原理は大事ですが、公共インフラが不安定になっては意味がありません。
安定供給こそが経済を安定化させ、それが国の繁栄に繋がると思います。
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