民法における原則の一つに、自力救済の禁止の原則というのがあります。
わかりやすく書けば、権利者が、法律上の手続を経ず、
相手方の意思に反して、その権利を行使してはならないというルール。
例えば、不動産売買をしたのに、売主が不動産を明け渡さないからといって、
買主が売主を実力で追いだしたりすることは、自力救済として禁止されます。
不動産賃貸業の実務では、滞納や夜逃げの現場で遭遇します。
夜逃げで残った動産を勝手に処分したら、賃借人所有権に対する違法な侵害、
いわゆる自力執行(自力救済)に該当するのが原則とされています。
敷地内の違法駐車も同様ですね。
自力救済を許容すれば、どういう社会になるのか。
力の強い者、実力行使できる者のみが権利を実現できる社会になります。
これでは社会秩序が維持できない、というのは理解できます。
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それでも、夜逃げ等では、色々と思うことがあります。
明らかな夜逃げなど、
「公序良俗に反したのはどちらが先?」と言う事が全く考慮されません。
ルール等の決まりや契約を守らない者に対して権利。
手厚過ぎ、というか思考そのものが間違っている、と思ってしまいます。
社会秩序を維持するためにも、
強制執行の手続きを時間的・費用的にも簡素化して欲しいですね。
ポジショントークではなく、
社会秩序を維持したいなら、これは必須だと思います。

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敷地内の違法駐車についても、全く手を出せないって頭どうかしてますよね。
悪用するやつ多すぎです^^;
罰を受けたとしても、少し懲らしめてやりたい、と思ってしまいます。