紀州鉄道をご存知でしょうか?
和歌山県ある日本一短い私鉄で、路線は全長わずか2・7キロ。
時速20キロ少々で、昭和感残る住宅街を8分ほどで走り切ります。
当然、収支は日本一の大赤字路線。
廃線寸前のローカル線を現紀州鉄道が1972年に1億円で買収。
赤字超ローカル線を今でも所有しているのは理由があります。
紀州鉄道の本業は、不動産やホテルなどのリゾート開発。
不動産業を営む際に、鉄道会社ということが信頼に繋がるという利点があり、
社名と鉄道への愛着をもたらすことから、赤字でも営業を続けています。
つまり赤字であっても、広告宣伝費みたいなもんだ、という事です。
関西を見渡しても、阪急阪神不動産や近鉄不動産といった社名は、
鉄道会社を想起させるからこそのブランド価値があります。
紀州鉄道にとって、不動産、ホテル、リゾート開発を行うにあたって、
「鉄道」の2文字は「プライスレスな価値」があるのだと思います。
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