劣化対策等級の「闇」

2024.01.12



最近、多くの金融機関で木造物件に対して、

劣化対策等級3を取得すると30年融資をする金融機関が増えました。



一般的には法定耐用年数の22年が融資期間ベースになるので、

返済比率を考えたら劣化対策等級3を取得するメリットは大きいですね。



劣化対策等級を証明する書類として、

設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書の2つがあります。



・設計住宅性能評価書は、建築着工前に発行される書類

・建設住宅性能評価書は、完成後に発行される書類



「確認済証」と「検査済証」の関係に近いと考えると分かりやすいかな。




実は建築会社によっては、

設計住宅性能評価書のみを取得して、建設住宅性能評価書を取得しない事も。



劣化対策等級3を取得するのは、30年融資を引くためですが、

多くの金融機関で設計住宅性能評価書を取得すれば適用できるからです。



建設住宅性能評価書まで取得するにはコストが掛かります。



しかし一部の都銀や地銀では、建設住宅性能評価書の提出を求められます。

これかなければ、劣化対策等級3としては融資しないようです。



原則として、建物完成後に建設住宅性能評価書の発行はできません。

将来的な換金性を考えると建設住宅性能評価書の取得はメリット大。



知らない施主も多いと思われ、今後問題提起される可能性が高いです。




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posted by ゴン at 17:00 | Comment(0) | 脱サラ大家日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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