創業は江戸時代の1577年。
ならまちにある墨製造「古梅園」の見学をしてきました。
墨生産の約90%が奈良なんだとか。
古都京都や奈良では、当時、間口幅で課税される時代だったので、
古梅園も間口が狭く、奥に長い敷地形状。


敷地内にレールが敷かれ、製造工程間をトロッコで運んでいました。



純植物性油を土器に入れて、藺草でつくった芯に火をともし、
土器を覆いをかぶせて、その内側についた煤煙をとります。
採取した煤と膠(にかわ)の溶液を混ぜ合わせ、香料も入れてよく練り上げ、
練りあがったものが墨。
何百年と乾燥させている墨もあるそうですが、
30〜50年程度乾燥させたものが一番良いとされているようです。

原料から昔ながらの製法で行っているのは古梅園だけになったとか。
人手不足の中、こちらには全国から職人希望の若者が来るようで、
伝統技術に惹かれる若者が多いのでしょう。

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