物件購入時、必ずお世話になるのが「登記事項証明書」。
登記事項証明書を見ると、所有者の情報以外に、その土地の歴史もわかります。
その昔、「畑」、「山林」、「田」であったことを一番よく目にするでしょうか。
ところで、土地の歴史は更にさかのぼって調べることが可能です。
「登記事項証明書」
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「閉鎖登記簿」
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「旧土地台帳」
私有財産として、土地所有権が認められるようになったのは明治6年の地租改正。
*『地租改正』
江戸時代までの米等による物納制度から、地租改正により、土地の価値に見合った金銭を所有者に納めさせる全国統一の課税制度に改めた。
所有者・所在・地目・段別・地価・地祖が明確化。
その後、明治22年頃に旧土地台帳が整備されたそうです。
と言うことは、この頃までは遡って調べることが可能ということです。
ちなみに現在の地目は23種類。→ 2010年03月20日 「地目の不思議」
旧土地台帳には、今では使われない下記のような地目もあったそうです。
郡村宅地、市街宅地、大蔵省用地、官有地、府県社地、郷村社地、招魂社地、野地、水面埋立地、土揚敷、稲干場、軌道用地、荒蕪地、荒地、死獣捨て場、監獄用地、行刑場(処刑場)
等々
なにやら恐ろしい地目もありますが。。。
収益物件なら、あまり気にしなくても良いでしょうが、自宅購入となると別。
調べる価値はありそうです。
そして意外と知られていませんが、
「土地台帳」は閲覧や写しの交付を何通請求しても無料!
通常の不動産売買ではほとんど日の当たらない旧土地台帳。
たまには遡って調べて見るのも面白いと思います^^